「せっかくキャバで働くなら、ガッツリ稼ぎたい!」
そんな熱い想いを持っている方へ。
キャバクラを含む“夜の世界”は、“昼の世界”と違い、学歴や職歴、年齢に関係なく実力次第でのし上がっていくことができる世界です(18歳以上に限ります)。
そして、のし上がっていくことで懐に入ってくる収入はどんどん増えていきます。
人に誇れる経歴はなく、何の後ろ盾もなかった……そんな若者が、まだ若いうちに努力次第でのし上がり、店長やオーナーとなって年収1000万円以上の高収入をつかむことも決して珍しくありません。
特に現在こそ、そのチャンスをつかみやすいといえます。
昔の歓楽街で見られた、ボーイを使い捨てていくような“ブラックな働き方”が見直され、働きやすい環境が整っているからです。店舗の待遇は改善され、より出世を目指すことに集中できるようになっています。
しかし、ひと口に「出世する」といっても、どのような道筋をたどるものなのでしょうか?
というわけで今回は、ボーイから店長やオーナーへとのし上がる“出世の道”を解説してみたいと思います。
キャバクラ業界では、「生まれたときから店長」みたいな人は存在しません。
多くの場合、ボーイとして業界入りし、“夜の世界”に揉まれながら懸命に働き、試行錯誤をくり返し、小さな成功を積み重ねてのし上がっていきます。
たとえば、バブル期の東京・銀座で伝説の高級クラブ『ロートレック』を成功に導き、現在メディアで取り上げられることも多い“黒服王”こと奥澤健二さん。
彼もまた、ボーイとしてキャリアをスタートさせています。
ボーイとしての腕を磨き、入店した店舗の上層部に認められて出世街道に乗り、最終的には人気店を抱える経営者として夜の世界に君臨するまでになりました。
まずは奥澤さんのように、ボーイの仕事を覚え、仕事ぶりを上層部に認めてもらえるくらいに頑張ること。
それこそが、出世の糸口をつかむことであるといえるでしょう。
キャバクラ業界において、「ボーイ」のすぐ上のポストは「マネージャー」と呼ばれます。
文字通り、「マネージメント(Management=管理)」が主な業務です。
ここでいう「管理」とは、具体的には主に「キャストの管理」を指します。
たとえば、キャストが30人いるキャバクラにマネージャーが6人いる場合はマネージャーひとりにつき5人のキャストを担当します。
彼女たちの日々のシフトを管理する(出勤管理)ほか、メンタル管理も行います。接客がうまくいかなくて悩むキャストにアドバイスをしたり、やる気が下降ぎみのキャストを鼓舞したり……業務内容はさまざまです。
ここで、ボーイだけでなくキャストとも関係値を高めることで、のちのち店舗を統率するための下地を作ります。
マネージャーとして認められれば「チーフマネージャー」へ、そして「副店長」へ、最終的には「店長」へ……。
というのが、キャバクラの出世コースです。
ボーイやマネージャーとして働いて身につけた知識や人脈を有効に使い、キャストからの信頼を得て、店舗の営業をスムーズに回せる人物……そんな人が、出世街道をスピーディに進んでいくことになります。
もちろん、「人を管理する」「経営を見る」といった仕事の才能も大切です。
しかし、いちばん大切なのは「知識を吸収しよう」「人脈を広げよう」「キャストやボーイからの信頼を勝ち取ろう」という強い気持ちを保ち続けることです。
やる気と根気をもって仕事に挑戦すれば、誰もが成功のチャンスをつかむことができます。
ところで、キャバクラの最高権力者は店長ではありません。
その上には、店舗の経営権を持つ「オーナー」がいます。
たとえば、上に例として挙げた“黒服王”奥澤健二さん。
現在は第一線を退いていますが、1990年代の半ばには複数の店舗を経営するオーナーでした。
各店舗には店長がいますが、さらにその上に奥澤さんがいて、店長たちを束ねていたわけです。
要するにオーナーとは、その店の「所有者」であるといえます。
キャバクラの「オーナー=所有者」になるためには、旧オーナーから引き継ぐか、独立するしかありません。
もちろん、独立するのは簡単なことではありません。
しかし、キャバクラの店長として横のつながりを大事にしたり、意識的に人脈を広げることを心がけることで、独立資金を融資してくれる人や企業を見つけられることがあるかもしれません。
要するにここもまた、努力次第で道が開けるのだといえます。