これを読めば、ゼロから立派なキャバクラ黒服(ボーイ)になれる!
リアルな黒服経験者の声をもとにした黒服デビューストーリー『黒服の翔(カケル)』
大学を中退してフリーターを続けている、21歳の鈴木 翔(カケル)が主人公。
遊ぶお金の余裕もない金欠生活を送っていたが限界を感じ、キャバクラの黒服(ボーイ)という選択肢を見つける。
歌舞伎町のキャバクラ「ブルーシャンデリア」での面接は進み、面接官の銀島の反応も良さそうなカンジ……?
履歴書に目を通した銀島さんから、志望動機や希望出勤曜日を質問される。ほぼ履歴書に書いた通りに返答した。
うんうんと頷いた銀島さんは、履歴書の特技欄をトンと指で叩く。
銀島:「特技がパソコンスキルや動画制作ってのが気になったんだ。うちの店スマホしか触らないような奴ばかりで、誰も会計とかHP更新とかやりたがらないの。エクセルとか使える? あ、店のPVとかもいずれ作りたいんだけど」
翔:「えっと、表計算ソフトは一通りできます。PVも簡単なものなら……」
銀島:「いいねえ。うちは方針として、得意な分野や人に負けないことを持っている奴しか採らないって決めてるんだ。体力でも酒の強さでもなんでもいい、なにか長所のある黒服を求めてる。だから鈴木くんみたいな子は大歓迎」
得意なものや何かに熱中した経験があれば、きっと夜の世界でも活かせるだろう。
そう言った銀島さんは、履歴書にメモを書き込んだり書類を確認したりして、よし、と息をついた。
…………あれ、この流れはもしかして?
銀島:「じゃあ鈴木くん、まずはアルバイトとして『ブルーシャンデリア』の一員になってくれるかな?」
翔:「……あっ、ありがとうございます!! よろしくお願いします!!」
勢いよく頭を下げたら、銀島さんのピカピカに磨かれた革靴が目に入った。スラックスの裾までピシッとしていて、隙間から見える靴下まで高級品に見えてくる。
ああ、かっこいいな。これが夜の男の身だしなみか。
俺もなるんだ、黒服に。
最初は試用期間、初出勤は週明け月曜から、と細かなことも決定し、事務室を退出する。
すると、バックヤードの奥からコツコツとハイヒールの音が聞こえてきた。
銀島:「あれ、ヒナタちゃん。今日はえらく出勤早いな」
銀島さんが『ヒナタ』と呼んだその女性は、おそらくキャバ嬢さんだ。
茶髪が似合う可愛いタレ目に、グラドルのようなワガママボディ。胸元を凝視してしまわないように目をそらす。
ヒナタ:「銀島さん、おはようございます!ごめんなさい、お客さんの急なお仕事で同伴キャンセルになっちゃって。でも18時から別のご来店取り付けたんで、よろしくお願いします!」
銀島:「素早い営業助かるよ。いつもお客様呼んでくれてありがとね。 ああそうだ、こちら来週から入る新人の鈴木くん。ヒナタちゃんと同い年」
翔:「すっ、鈴木翔です。よろしくお願いします!」
ああ、オレの挨拶に小首をかしげるヒナタさんの笑顔がたまらない。
ナンバーワン美女のユキノさんがクールビューティーなのに対して、ヒナタさんはふんわりした癒やし系タイプだ。
ヒナタ:「同世代の黒服くん入るの嬉しいな〜!これからよろしくねっ」
揺れる谷間に視線を奪われないように気をつけつつ、どうにかご挨拶を済ませた。
翔:(給料が良いだけじゃなくこんな美女とも話せるなんて、黒服業って天国なんじゃないか……?)
そんなことを思いながらニヤけるオレは、この『給料の良さ』の理由を深く考えることもなく、来週からお世話になるブルーシャンデリアを後にした。
ナイトワークが未経験の場合、面接では特技や強みをアピールしましょう。
翔くんの場合はパソコンスキルが評価されましたね。今はデジタル社会に対応できる若者を歓迎するお店が増えています。
その他にも「人見知りしない」「体力がある」といった定番の自己PRはもちろん、「イラストが描ける」などお店作りに活かせる特技もアピールになりますね。
また、下記の記事では、歓迎される職歴などについても解説しています。バイト歴が豊富な方や転職する方は要チェックです!
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