今回は、キャバクラで業務の一環として行われる「色恋管理」略して「イロカン」についてまとめました。
イロカンは、簡単にいえば文字通り「色恋」を活用してキャストを「管理」することを指します。
キャストと恋愛関係になって、彼女が仕事を頑張るように仕向ける方法です。
一見すると楽しそうな感じがするかもしれませんが、実際のところはどうなのでしょうか?
以下にメリットや注意点についてまとめてみたので、ぜひチェックしてみてください。
「色恋管理」とは、すでに書いたように男性スタッフが女性キャストと恋愛関係になり、彼女をお店につなぎ止めるという管理方法です。
もちろん本気で恋愛するわけでなく、計算のうえで行います。
キャストの気を惹いて好きになってもらい、彼女の恋心を活用するというものです。
色恋管理の対象となったキャストは、「好きな人(スタッフ)に認められたい」という思いで仕事を頑張ります。
これが引き金になって店内のキャストが互いに競い合い、お店の売上を伸ばすことができれば成功です。
基本的に「マネージャー」の仕事
色恋管理は、キャストの管理を担当する「マネージャー」の仕事です。
具体的には、「メンタル管理」の一環として行われます。
これといった目標もなく何となく出勤しているキャストに、「好きな人に認められたい」という明確な目標を与えるという意味があります。
上手なイロカンは出世の足がかり
色恋管理に成功すると、管理対象のキャストは一念発起して頑張ります。
彼女が良い意味で起爆剤となれば、ほかのキャストも仕事を頑張るようになります。
良い連鎖反応が起こり、結果的に店舗の売上が伸びるわけです。
このような結果を出せれば、「仕事ができるマネージャー」として幹部から一目置かれ、出世コースに乗ることができるでしょう。
成功すれば出世の糸口をつかむことができ、キャストとの恋愛気分も味わえる色恋管理。
このように書くと楽しそうな感じがするかもしれません……が、実際のところはなかなか大変です。
色恋管理は、以下に挙げるような注意点を押さえたうえで行う必要があります。
キャストが周囲に言いふらさないよう注意
そもそも多くのキャバクラでは、男性スタッフと女性キャストとの恋愛を禁じています。
これは、業界用語で「風紀」と呼ばれます。
語源は「風紀が乱れる」という言葉です。
男性スタッフとキャストが恋愛関係になると、キャストの待遇にムラができてしまう可能性があります。
たとえば、スタッフが付き合っているキャストばかり優遇するといったことが起こります。
結果的に人間関係がギクシャクして風紀が乱れてしまいます。
風紀が発覚すると、罰金や減給、解雇などのペナルティが発生します。
イロカンはあくまでも仕事の一環なのでスタッフがお店から罰せられることはありませんが、キャストの口から周囲に洩れると店内の人間関係に支障をきたす可能性があります。
そこで、キャストには「これは2人の秘密だよ。内緒にしておこうね」と言い含めておく必要があります。
一線を超えないこと!
上にも書いたように、キャバクラの店内でスタッフとキャストが恋愛関係になるのは禁じられています。
そんな中、色恋管理はあくまでも冷静に、お店の売上を第一に考えて行う必要があります。
「管理」を超えて本物の恋心が芽生えてしまわないよう、注意することが欠かせません。
どこまでが色恋管理で、どこからが男女交際なのか……微妙なところですが、要するに彼女に恋をしてしまったら、もう「管理」とはいえません。
具体的には、「彼女にはほかの男(お客様)と喋ってもらいたくない。仕事を辞めてほしい」などと思うようになってしまったら、その時点でおしまいです。
お店の売上よりも自分の感情を優先しているわけで、業務の範疇を超えています。
そのようなことにならないよう、「これは仕事だ」と常に割り切る必要があります。
いかがでしょうか。
今回は、キャバクラでの「色恋管理」についてまとめてみました。
・管理業務を担当するマネージャーの仕事である
・うまくいけば出世につながるが、「風紀」との線引きをしっかりする必要がある
以上のようなポイントを押さえておく必要があります。
ちなみに色恋管理については、推奨しているお店、していないお店、さまざまです。
推奨していないお店でヘタに始めようとすると、誤解されてペナルティを科されてしまう可能性があります。
また、キャストによっては「男性スタッフに言い寄られた!」ということで大騒ぎに発展することもあります。
まずは先輩スタッフに内実を聞き、実際に始めるためのコツなどを学ぶ必要があります。
無理はしないこと、実力が伴わないうちにやみくもに挑戦しないことを心がけていただければと思います。