これを読めば、ゼロから立派なキャバクラ黒服(ボーイ)になれる!
リアルな黒服経験者の声をもとにした黒服デビューストーリー『黒服の翔(カケル)』
大学を中退してフリーターを続けている、21歳の鈴木 翔(カケル)が主人公。
遊ぶお金の余裕もない金欠生活を送っていたが限界を感じ、キャバクラの黒服(ボーイ)という選択肢を見つける。
スマホ一つで気軽に求人へ応募できてしまい、いきなり面接日が決定!
面接に必須の「履歴書」を用意しなければならないが……
スマホの通知で目が覚めた。目を擦りながら、受信したメールを見る。
『鈴木 翔 さま。はじめまして、「CLUBブルーシャンデリア」採用担当の銀田と申します。このたびは求人サイトキャバキャバよりご応募いただき、ありがとうございます。
ぜひ一度、面接でお仕事についてお話できればと思います。候補日に挙げていただいた、◯月◯日の15時にてご都合いかがでしょうか?当日は履歴書のご用意と、ーー』
布団から飛び起きてコンビニに走った。履歴書を買わないと!
今の派遣バイトは履歴書不要で応募できる会社だから、履歴書なんて久しぶりだ。
一昨年って西暦何年だっけ、と計算しながら学歴と職歴を書き終えた。
さて、問題は「志望動機」だ。
本音を言うと、金が欲しいから稼げそうな仕事をしたい、ただそれだけ。
さすがにそのまま書くわけにもいかないから、「お金のため」をちょっと丁寧な言葉で言い換えることにしよう。
翔:「そうだなぁ、『現在派遣のフリーターをしていますが、仕事量が安定しないため生活が苦しく、時給が高くシフトが固定の仕事を探していました』って感じにするか」
実際、派遣はいつ切られるかわからなくて毎日不安だ。そのへんの転職動機も、面接で聞かれたら正直に言おう。
とりあえず二行くらいは埋められそうな動機ができたけれど、別にこの店の黒服の仕事じゃなくてもいいような志望動機じゃ厳しいだろう。
もう少し、何か書かないとダメだ。
ブルーシャンデリアに応募した理由は、求人画像のキャバ嬢がかわいかったから。ぶっちゃけそれだけだ。
これもバカ正直に書くわけにいかないし、とりあえず例のキャバ嬢について調べてみよう。
「ブルーシャンデリア キャバ嬢」で検索してみると、一発で顔と名前が出てきた。
翔:「あのキャバ嬢、ユキノさんっていうんだ!」
サラサラのウェーブヘアに、ちょっとセクシーなドレス、すらっと長い脚。
ユキノさんは歌舞伎町の売れっ子キャバ嬢ベスト3に入ると言われているらしい。こんなに美人でスタイルもいいんだから当然だ。
翔:「は〜、相変わらずキレイな人。ユキノさんと働きたいなぁ……」
そうつぶやいて、ひらめいた。
この気持ちをいい感じに書けばいいんじゃないか?
翔:「えーっと……『いま歌舞伎町で人気のユキノさんが在籍している店なら、黒服として成長の機会も多いのではないかと思い、貴店に応募いたしました』、これでいこう」
特技の欄には、実務で使うかはわからないけど「パソコン」と「動画撮影」も書いておいた。
中退とはいえ、一応デジタル系の学部で勉強したんだ。空欄よりはとりあえず何か書いた方がいいだろう。
かっこいい嘘を書いても、面接当日にうまく話せないと結局バレる。志望動機は正直な理由をベースにしておいた方が、話す自分が楽なんじゃないかと思う。
我ながら、悪くない志望動機ができた。
翔:「どうせ未知の世界に飛び込むなら、当たって砕けろだ!」
黒服のお仕事は金銭的な理由で応募する人がとても多いので、「お金が必要」という志望動機は素直に言ってもOK!
ですが、それだけでは「ウチの店じゃなくてもいいよね?」と言われてしまうので、なぜその店を選んだのかを分かりやすく伝えられると良いですね。
その他にも履歴書に書けるアピールポイントとして、
・体力に自信がある
・人の名前と顔を覚えるのが得意
・お酒に強い、またはお酒に詳しい
・夜型の生活に慣れている
・接客だけでなく事務作業もできる
などなど、黒服のお仕事に繋がる長所も盛り込めるとバッチリ。
また、こちらの記事では「キャバクラで歓迎される一般職歴」をはじめ、未経験者向けの情報をまとめていますよ!
▶「キャバクラの黒服・ボーイは未経験者でも働ける!初めてのナイトワークに最適」
とりあえず履歴書を完成させることができた翔。
そしていよいよ面接当日がやってくる。
慣れない歌舞伎町を歩くだけでもドキドキ……!?
この記事シリーズは取材をもとにしたフィクションです。
実在の人物・店舗・団体等とは一切関係ありません。
【黒服の翔(カケル) 第2話】キャバクラ黒服の求人応募は電話不要・スマホ入力で完結する時代。気になったその日に動き出せ!